キッチンの棚の奥にあったレトルトのクリームシチューを
食べようと、あっためて皿にあけると
ボトボトと所々固まった甘酒状の物体が出てきた。
・・・。
これは僕の知っているシチューと違う。
似てるけど違う。
ふと思いレトルトのパックを見ると賞味期限が
04.02.26となっていた。
・・・。
食べてみた。
たかが賞味期限1年過ぎただけのレトルトを食べれられなくて
男の貧乏ひとり暮らしが務まるか。そんな気持ちだった。
恐る恐るスプーンでひとくち、ふたくち。
味は普通・・・な気がする。
しかし、固形状と化したシチューの部分が
口のなかでありえない食感を醸し出す。
引き返すなら今だよ・・・。
そんな声がわらべ歌と共に頭の中にこだまする。
・・・いきはよいよいかえりはこわい・・・。
これはきっとアストラル界からの警告に違いない。
結局シチューを食べるのをあきらめると
そのまま三角コーナーへと流し込んだ。
・・・。
なんだか、むなしい。
この拭いきれない敗北感はいったいなんだろう・・・。